3つの事例で考える「アサーティブ」ということ。

アサーション、アサーティブな相手目線とは相手の気持ちを汲み取ることで、相手を尊重することに他なりません。
相手を尊重しているのは、自己主張する上でもっとも適切であるからですが、そういうとテクニックと思う方がいるかも知れません。
しかし、そうではなく自分を尊重するのと同じように相手も尊重するフェアな態度です。


いつもお客さまの要望は叶える。そう思えない時は、いつもお客さまの要望は叶えると思うようにする。
いつもお客さまは正しい。そう思えない時は、いつもお客さまが正しいと思うようにする。


そういうと一体どこがアサーションなのか、アサーティブなのか、どこが自分を尊重していることになるのだ。論外だ。と思うかも知れません、


その意味を説明します。
ここで言う「お客さまの要望は叶える」「いつもお客さまは正しい。」は事実ではありません。
それを意思することで、つまり目標にすることで「お客さまの要望は叶える」「いつもお客さまは正しい。」を実現して、WIN-WINを実現するのです。
人間は考えていないことはできません。目標にするから「お客さまの要望は叶える」「いつもお客さまは正しい。」は実現できます。


目標にして実現したとき、お客さまは自分が大事にされていると感じることができるのです。


その事例は日常に多く発見できます。


お客さま「週刊夢の国ありますか?」
スタッフ「在庫切れです。」

この人はどんな気持ちで返事しているのでしょうか。
ひどい場合は店舗内にありながら、そう答えた事例もあります。


お客さま「こっちの色とこっちの色なら、どちらがいいでしょうか?」
スタッフ「好きずきですからね」


これはどうでしょう。アサーションなセンスはどうでしょう?

この人はどんな気持ちで返事しているのでしょうか。お客さまはどんな気持ちになったでしょうか。
アグレッシブなコミュニケーションにげんなりしてしまうでしょう。アサーションではなく ホスピタリティのかけらもありません。



上の2つの事例には、相手を尊重する気持ちがありません。アサーション、アサーティブとは無縁な態度です。
このコミュニケーションで、スタッフはなにを得たでしょうか。
雇用している会社はナニを得たでしょうか。
みんなあ惨めな思いをしただけですが、惨めさを感じていないのがスタッフです。
このスタッフは、やがて惨めさがボディブローのように効いてくるまで気がつきません。もしかすると生涯因果関係に気がつくことなく惨めさだけを味わうことになります。
背景には「目的、目標」がない、あるいは認識されていないコミュニケーションの悪さがあります。



感情の動物である人間にとって、一般にWIN-WINは難しいものです。
WIN-WINを組み立てることができるのは、目的・目標をなにより優先するからです。
「こんな人間になりたい」「こんな状態にしたい」「こんな生き方をしたい」
その思いの強さによって、感情に流されずに、相手を変えようとせず、自分を意のままに使えるのです。



では、次にお客さまを15分以上待たせたしまった状況での、三つの「謝り方」を観てみましょう。

1)
お客さま「いったい、何分待たせるの、忙しいのにいい加減にしてよ」
スタッフ「混んでいるので、すみません。」
お客さま「さっきから、15分以上も待っているのよ」
スタッフ「もうちょっと、待ってください。」


2)
お客さま「いったい、何分待たせるの、忙しいのにいい加減にしてよ」
スタッフ「申し訳ございません」
お客さま「さっきから、15分以上も待っているのよ」
スタッフ「申し訳ございません」


3)
お客さま「いったい、何分待たせるの、忙しいのにいい加減にしてよ」
スタッフ「お寒い中、長い間お待たせしまして、本当に申し訳ございません」



1)の謝り方は、言葉からして敬う気持ちがなく、謝っていることになりません。


2)の場合は、「申し訳ございません」の繰り返しに終始していて自分目線に終始しています。アサーティブでないので、お客さまは本当に分かっているのか、お客さまは疑問に思います。謝ればいいだろうといった印象を受けます。ノン・アサーティブもアグレッシブもお客さまには同じ印象になります。


よく「謝ったのに聞き入れてくれない」というスタッフの報告がありますが、このような場合には謝っても、怒りを爆発させてしまうことがあります。この謝り方では、お客さまの気持ちを汲んでいないので、お詫びになっていないため、さらに怒らせてしまうのです。


3)の謝り方は、「お待たせした」ことを明確に認識して、具体的に表現しているので、分かってくれていると感じやすくなっています。
その上、「お寒い中」と前置きしていてお客さまの心情の痛みを察しています。WIN-WIN(ウィンウィン)を目標にしたアサーションなコミュニケーションがWIN-WIN(ウィンウィン)を実現します。


3)のケースは次の図を実現したものなので、お客さまの気持ちも抑制され穏やかな方向に向かいます。


ところが、
1)のケースでは、図のすべてが無視されています。
2)のケースでは、言葉だけが使われています。



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遠い関係を近いものにしていくのがアサーションです。これを目的にしてどうずれば達成出来るか、具体的な目標ができます。目標を達成するために、言葉、態度、表情の使い方、つまり(アサーティブなスキル)が効果を発揮します。

アサーション、アサーティブはテクニックではなく、どのように目標を達成するか、心の在り方なのです。
心の在り方が人と人をつなぐ架け橋になっています。

言葉、態度、表情の使い方に心が宿ったときに、ひとの心を動かします。



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マートワンの「ビジネスアサーション・プロジェクト」は、クライアントの喜んでいただけるWIN-WINなビジネスを投資てやりがいのある仕事スタイルを社内に広めることを目的にしたご提案をしています。

Eラーニング、サイトでの情報公開、セミナー、企業とのタイアップを展開しています。ご都合にあわせてご利用ください。


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アサーションにスイッチチェンジ 事例:上司が頑固で話が通じない

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では、前回の「ピンチな状況をDESC法を使って最適化する」や「上司が話を聞いてくれない。」のように、アサーションなビスネス・コミュニケーションをトレーニングするつもりで、不適切なコミュニケーションを DESC法でアサーティブなコミュニケーションに置き換えてみましょう。




D=Describe(描写する)

E=Express(表現する)

S=Specify(提案する)

C=Consequences (結果を伝える)



DESC法は、以上の4つで構成されています。


状況は「上司が頑固で話が通じない」場合です。




D)描写=「いつものことだが、上司が頑固で話が通じない」

E)表現する=「いくら説明しても自分の意見を変えない」

S)提案する=「もうお手上げだ」

C)結果を伝える=「自分で考えるだろう」



コミュニケーションの断絶が上司側に起こっていると解釈しているようですが、本当にそうでしょうか、自分は上司を理解しているのでしょうか。



この状態を、DESC法でスイッチチェンジして、アサーションに最適化します。



D)描写=「頑固なのは自分たちが気がつかない理由があるのかも」

E)表現する=「自分の気がついていないこと、課長が気がついていないことを整理してみよう」

S)提案する=「自分が気がついていないことがあると思います。一度ゆっくりご指導いただけませんか」

C)結果を伝える=「課長にはご面倒をおかけしますが、信頼される人間になりたいのです。」



心理的に自分が折れたように感じるかも知れませんが、短絡的な勝った、負けたの判断は間違いのもと。そういうレベルの問題ではありません。



なりたい自分、出したい結果を実現するのが目的です。


脱線しないように留意して、アサーションな展開を心がけます。
問題点を発見して自分に非があれば変えればいいことですし、上司が間違っているなら、間違いを受け入れやすいように、上司を責めるような形でないアサーティブな企画書にして提出したらいいわけです。




上司との間で優先すべきテーマを共有していると、多少の感情の行き違いがあっても問題になりません。
時にはただ不安から意見を受け入れない場合もあります。否定的信念の強い人物は少なくありません。


なにごともネガティブに受け止め事なきを最優先している人もいます。
そういう人を相手にした場合、言うだけで最後も責任は知らん顔という態度なら態度変更は起こりえないものです。

だからあきらめるのではなく、 アサーションに伝えていくことで変化が起こる可能性があります。




社内・社外問わず、地道な行動をしっかり見ている目利きは必ずいるものです。
自分を大事にする意味でも可能性は閉じないようにしたいものです。



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アサーション:「グチ、妬み、怒り」から自分を解放する

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大リーガーには「博士号」を持った選手がゴロゴロいますが.文武両道が基本だからです。
その背景には、学問以前に、まず他者の評価に依存しない「じぶん力(人間力)」を身につける発想があります。
学生がスポーツに取り組むのもライフスキルを身につけるうえで最適と認識されています。
アサーション」「アサーティブ」も同じで、欧米では一般的に高校生ぐらいから訓練されています。
アサーション」「アサーティブ」な会話力の基本は、正直な自分の気持ちを上手に伝えることです。


ところが、日本ではアサーション、アサーティブ・コミュニケーションの訓練は体系立って行われておらず、精神的な問題を抱えた場合に治療法のひとつとして使われるのが主です。


教育の在り方や認識もあって、過度に相手に対して攻撃的に出たり、仕方なしに無理して引き受けたために被害者意識が生じたりと、健全ではない状態のコミュニケーションが蔓延していているのですが、現代のニッポンでは学生時代から、それを上手に隠すスキルを磨いているのが現状のようです。
そのためストレスが溜まっているものの、その処理すら判らないことが多く「うつ病」などの発展しているようです。


ストレスの原因になるのが、「グチ、妬み、怒る」です。
「なぜ自分だけ報われないのか」とグチになったり、「彼ばかりが得をしている」と妬んでみたり、そこには自分目線で考え決めつける傾向があります。
「自分がこう思うから、相手もそう思って当たり前だろう」という自分の目線で、相手との違いを認めることができないまま決めつけるから、自己主張ができなくなりストレスになります。
ストレスが強くなると、「なりたい自分」や自分の願望から意識が離れ、めざす「自分」から遠のきます。


自分が遠のくくらいですから、周囲の人も遠のきます。そんなことしていて楽しいわけがありません。負のスパイラルから抜けられなくなり、自分を厳しい立場に追い込むばかりです。
私たちは「グチ、妬み、怒る」は相手にぶつけていると思い込んでいますが、実はそうではないのです。
私たちは相手を変えよう、変えようと思い込んでいる場合が多いものです。


変えようと思うから、変わらない相手を見て、判ってもらえないと感じます。
「あの人に話したところで、どうせわかってもらえないだろう」と、グチとともに相手のせいにします。
「自分の言うことなんか、どうせ聞いてもらえないだろう」と哀しみと共に自分の価値を値引きします。
自分のモチベーションを思い込みや決めつけで引き下げてしまうのは、誰にとっても悲しいことです。


私たちは誰でも、変える事ができるのは自分だけです。
自分が変わる事で相手が変わるのです。
相手を変えようとするのではなくて、自分の優先順位を考え、伝え方をほん少し工夫するだけで相手が変わることを、スイッチチェンジの事例で確認していただいたと思います。


相手との蓮いを認めればすがすがしくなれます。相手と自分は違っていいのです。
自分を大事にするように、相手も同じように大事にしていると、グチ、妬み、怒りから解放されます。どれほど気持ちが軽くなるでしょうか。
そして自分の欠点を隠す必要もないことがじんわり判ってきます。さらに軽く晴れやかになります。

アサーション、アサーティブの本質です。


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アサーションがいまほど問われる時代はありません。厳しい経済状況、精神性の崩壊、価値観の混迷などに切り札として機能するのは、アサーション、アサーティブ、それを職場に活かすことで得られるメリットをご紹介しています。


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素直な気持ちを上手に伝えるアサーション・コミュニケーション

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遠い関係を近い関係にしていくアサーションなコミュニケーション・スキルは、自分の正直な気持ちを上手に伝えるための、自分のための杖術です。
アサーションなコミュニケーションはテクニックではありません。だからマニュアルはありません。


正解は、状況で変わりますし、同じ状況でも相手によって違ってきます。


起こっている事実があり、それを受けて感情が動き、考えます。考えるときに、自分どうしたいのか、どうなりたいのか、目標達成の方法を考えて返します。
しかし、 自分どうしたいのか、どうなりたいのかから脱線するとコミュニケーションはおかしな方向へ進みます。


大切なことは、まず、あなた自身が自分の誠実、素直であること、そして相手と向かいあう時、対等であること、そして責任を引き受けることができるというアサーションの基本に立つこと。
なぜアサーションの基本に立つのか、自分を大事にするからです。


自分を大事にするには、自分の欲求を正確に知ることが不可欠です。
「自分がどいうなりたいのか」「なりたい自分」を認識していることです。
それには優先順位を決めること。


あなたの主張やメッセージを伝える前に、「何のために、どうしたいのか」を認識しておく必要があります。
先にスイッチチェンジの事例をあげましたが、反論する方もいます。
「なぜ自分が我慢しなければいけないのか。相手にも責任がある。まして上司なら相手がこちらのケアするべきでないのか?」
なるほど、ごもっともな意見です。


しかし、ここがポイントなのです。
「文句を言ってスッキリしたいのか」「相手に口論して勝てば満足なのか」「その上司と共感を持って仕事がしたい」「そつなく仕事したいのか」
選択肢はいろいろです。


大事なことは「自分がなにをしたいのか」です。そこには「なりたい自分」がいます。


自分にとってなにが大事か。自分がどうしたいのかを忘れた選択にどんな意味があるのでしょうか。
「自分にとっての大事」や「なりたい自分」をさておいて、相手を変えることにどんな意味があるのか考えたいものです。


呑み込むなんてバカバカしい、相手にも責任があるのだから、責任追及するべきだ」と思うのは勝手ですが、そんなことを積み重ねていったいどんな意味があるのか、考えたいものです。
感情の洪水に溺れて、自分都合の勝利を得ても、その場その場の自己満足に終始するだけで、何も残りません。「自分にとっての大事」や「なりたい自分」から離れるばかりです。


ときには「自分がしたいこと」を投げ出してでも暴走する人がいます。
自分でも意識していない隠れた「見返り」があることに注意してください。相手からの信頼も、自分自身からの信頼も、選択の結果の積み重ねです。


日頃から、「なりたい自分」「自分にとっての大事」や、次のことを意識していると脱線することも避けられます。

1)自分が優先順位を決めていること
2)コミュニケーションに障害や問題が起こったときには、
3)自分の優先順位を思い出し、状況や相手によってスイッチチェンジを使って「男前」になる。


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「男前」とは、自分の願望を達成するために、優先順位から脱線しないために、自分が呑み込めば解決することはそれでヨシとする態度、行動です。


大事なことは「自分がなにをしたいのか」「なりたい自分」です。
自分に正直であることが、何よりも大切です。
アサーションなコミュニケーション・スキルは、自分の正直な気持ちを上手に伝えるための、自分のための杖術です。

アサーティブ、アサーション、マートワンの言う「男前」とは、相手を変えようとするのではなくて自分がしたいこと、なりたい自分になるためにすることなのです。


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マートワンのビジネスアサーション・プロジェクト」は、自分も他者も同じように大事にしながら、率直、対等、誠実、自己責任をポリシーに、WIN-WIN(ウィンウィン)な関係を構築する自律型結果志向恊働主義をご提案しています。

と、」いうと難しく聴こえるかも知れませんが、具体的な事例を観ていただくと、すごく簡単。少しトレーニングしてもらうと、できるようになります。
アサーションに似た言葉にはアサーション Assertion】【アサーティブ  Assertive】【アサーティブネス Assertiveness】があり、それぞれ微妙に意味が違います。


アサーション Assertion】遠い関係のものが近づくようにする活動
【アサーティブ  Assertive】自他ともに大事にする表現をする
【アサーティブネス Assertiveness】自他ともに大事にされた実感の持てるWIN-WINな関係性

アサーションがいまほど問われる時代はありません。厳しい経済状況、精神性の崩壊、価値観の混迷などに切り札として機能するのは、アサーション、アサーティブ、それを職場に活かすことで得られるメリットをご紹介しています。

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アサーション スイッチチェンジ事例 上司が話を聞いてくれない。

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アサーションなコミュニケーションを実現に書かせないツールであるDESC法は、次の4つで構成されています。


D=Describe(描写する)
E=Express(表現する)
S=Specify(提案する)
C=Consequences (結果を伝える)


では、「上司が話を聞いてくれない。」という困った状況を、 DESC法で心の通うアサーションなコミュニケーションに置き換えてみましょう。


クライアントとの関係ではメリットを柱にしてアサーションなコミュニケーションが容易ですが、社内の場合はそうはいかない場合が多いように見えます。

しかし、冷静に考えると判りますが、人の行動には理由があります。クライアントと違うのは、メリット(見返り)が複雑なだけです。その複雑なメリットはクライアントとの関係にも共通しているので、社内だからと甘えず、自分を磨く場と心して、アサーティブにチャレンジしていきましょう。

上司からイエスを獲得するコツは、日頃から気持ちのいいコミュニケーションをしておくことです。


それは「信頼」を築くことです。信頼出来る部下というのは上司にとって最大のメリット(見返り)と言えます。


さて、「上司が話を聞いてくれない。」場合ですが、

D)描写=「都合の悪い事はいつも耳を貸さない」
E)表現する=「大事なことなのに、どうでもいいのかな」
S)提案する=「後で困っても知りませんよ」
C)結果を伝える=「指示が出るまで放置しておきます」


これでは、アサーションどころか、信頼を自ら台無しにするようなものです。


この状態を、DESC法でスイッチチェンジして、 快適なコミュニケーションに向かって変えていきます。


D)描写=「都合の悪い事は聞きたくないのは誰でも同じだ」
E)表現する=「部長の関心のあるテーマにも影響する」
S)提案する=「テーマへの影響も含めて、整理して企画書にしてみよう」
C)結果を伝える=「部長もご心配だと思います。随時ご報告しますので、確認とアドバイスだけしていただけば、この企画で任せていただけばご安心していただける結果にいたします」


任せるのがイヤなタイプの上司の場合には、


C)結果を伝える=「段取りは私の方で整えます。指揮を執っていただくと、安心して打ち込めますので、結果が出るように頑張ります」


というようにアレンジします。


先のD→E→S→Cと比較してみてください。
随分違いますね。同じ状況なのに、全く違うアプローチになります。
上司の気性を考慮して、2つの案をサンプルしましたが、どちらにしても自信を持ってアプローチすることが大切です。
もし、あなたが上司の立場なら、部下が自信のない態度で同じことを言っても不安になるだけで、おそらく態度は変わらないでしょう。


最大のターニングポイントは、状況の描写です。
「都合の悪い事はいつも耳を貸さない」→「都合の悪い事は聞きたくないのは誰でも同じだ」
と、スイッチチェンジしたことで、状況を変えました。


先の事例が「自分はOK、他者はNO」の否定的な態度を、完璧主義を他者に求めず「自他肯定」に変えた点です。
完璧主義から離れた 結果、気持ちのいいコミュニケーションにして、共感、共有を作り出しています。


上司に上司がいる場合、あなたのスイッチチェンジによるアサーションなアプローチは上司の強い味方になります。上司がよい評価をもらえば、あなたも引っぱりあげてもらえます。

ここからも個人の完璧主義の無意味さが浮き彫りです。


以上、アグレッジブな不適当な状態を、 DESC法を使ってアサーションな状態に最適化するサンプルを簡単にお話しました。 
DESC法は、DESCの順に述べなければならないということはありません。
状況に応じて、順序を変えてもいいのです。


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モチベーションの下がった部下をアサーティブに励ます

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販売会社の営業チーフの片岡さんは、アサーションな営業方針で成果をあげてきました。
目下の気がかりは、部下の藤井さんの様子です。


というのは、藤井さんは毎日まじめに取り組み、新規開拓のために積極的に飛び込み活動を自主的に実行しています。
しかし残念なことに、せっかくの熱心さも空振りが多く、思うような結果に発展しません。
片岡さんは、熱心さが仇になって、見込みユーザとの間でアサーションな営業ができいぇいないのではないかと心配です。


最近は モチベーションにも翳りが出てきそうな気配が気がかりです。
モチベーションが下がってしまわない内に、早く手を打って、
現在の気持ちを成果につなげてやりたいと思っています。

こんなときに、どのようにサポートしてあげるのが、いいと思いますか?
次のような対策はどうでしょうか。

 1)「いまは苦しいだろうが続けることが大切だ」と激励する
 2)なにを改善したらいいのか具体的にアドバイスをする
 3)藤井さんの話を聴いてあげることに徹する



1)は、現状の問題点が引き出せないので、事実上解決につながりません。また態度や表情によっては不信につながることもあります。

2)一方的な指導になる場合があり、繰り返していると自律的なスキル育成の障害になってしまいます。

3)話を聴いてあげるのは大切ですが、これも具体的なアドバイスをしないと1)+3)の状態になります。



どれも間違いではありませんが、これらには落とし穴があります。どれも自分の視点になっていることです。相手目線で観ると より効果的なアドバイスがありそうです。


せっかく高まっているモチベーション、営業マインド、自律的なマネジメントを育むために、アサーティブに自他尊重したアドバイスをしてみましょう。



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まず、「ゴールと目標」を設定します。
「ゴールと目標」を設定するのは、アサーションの基本です。

 【ゴール(目的)】

 ・モチベーションをさらに高める・営業マインドをアップ・飛躍させるために、自律的なマネジメント・スキルを育む機会にする

  ゴールを少し欲張りましたが、この場合、相互補完の関係にあるので、問題ありません。
  この目的を達成するために、今回契約率の向上を成功させます。


  【目標】 契約件数(金額)】



以上を念頭において、アドバイスします。観察→分析→判断を使います。

 「観察→分析→判断」は「現在→プロセス→未来(目標・目的)」の時系列にもなっています。
 この3段階のアプローチがポジティブな構造になっている点にも注目してください。
 ポジティブな構造を 相手目線で進めることでアサーティブ になります。



 1)まず現在の状態を会話によって認識したうえで評価します
 2)現在に至ったプロセスを認識して、さらにその先のゴール(目標と目的)にジャンプするように背中を押してあげる。
 3)その計画について意見や悩みを聴きながら、必要なアドバイスを具体的にしてあげる。

 以上の3段階でコミュニケーションします。


なぜ?契約できないのか」ではなく、アサーティブに「どうすれば契約できるか」を、藤井さん本人の意見と悩みを聴きながら、話し合います。
このとき主役は藤井さんです。助言の域を出ないようにします。


この流れのなかで、2)の現在に至ったプロセスを認識するときに、モチベーションが高くなっている動機を知っておくことも重要です。
モチベーションを高めるためには、なにを大事にしているのか、どんな目的や目標があれば、がんばれるのか、それを知る事が重要です。


目的と目標の関係にも注意してください。
会社の目的 と個人の目的には違いがあるのが一般的です。
それぞれの目的を達成する手段になるのが目標です。
モチベーションが高くなっているときは、目的がある場合が多いので、しっかり認識して受けとめてあげます。目的がない場合には持つようにアドバイスが必要です。


それによって、2)で言う、その先のゴール(目標と目的)にジャンプするように背中を押してあげる条件が変わってくることがあります。


チャレンジ志向の人もいれば、安定志向の人、自由志向の人もいます。
自主的にがんばっているからチャレンジ志向ということでもありません。
またその時々で志向も変わります。
よく知った間柄でも、勝手な決めつけは、相手を尊重していないことになります。


励まし、応援のつもりが、尊重していないと思われたのでは、なにをしているのかトホホです。
自分のやり方を押しつけたり、自分の都合のいいように誘導せずに、相手のことを本気になって考えてあげることがアサーティブな態度です。

アサーションな関係の基本である自他尊重を大切にした行動が大切です。


 今回のアサーティブなポイント

 ・観察→分析→判断の3段階はポジティブな構造
 ・相手目線で使えばアサーティブになる。


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スイッチチェンジが難しい人

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と、」いうと難しく聴こえるかも知れませんが、具体的な事例を観ていただくと、すごく簡単。少しトレーニングしてもらうと、できるようになります。
アサーションに似た言葉にはアサーション Assertion】【アサーティブ  Assertive】【アサーティブネス Assertiveness】があり、それぞれ微妙に意味が違います。


アサーション Assertion】遠い関係のものが近づくようにする活動
【アサーティブ  Assertive】自他ともに大事にする表現をする
【アサーティブネス Assertiveness】自他ともに大事にされた実感の持てるWIN-WINな関係性

アサーションがいまほど問われる時代はありません。厳しい経済状況、精神性の崩壊、価値観の混迷などに切り札として機能するのは、アサーション、アサーティブ、それを職場に活かすことで得られるメリットをご紹介しています。

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スイッチチェンジが難しい人

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アサーションを実現していくスキルにスイッチチェンジできる力は不可欠です。
スイッチチェンジができないとアグレッシブになったり、ノンアサーティブになってしまうからです。

スイッチチェンジが苦手な人には、理由があるわけで、理由が判れば対処の方法も考えられます。

まず、白か黒かのステレオタイプの画一的なパターンに陥りやすい点です。
自分の思い込みがあり、良いものと悪いものを分離します。
自分と同質なものは良いもの扱いし取り込み、異質なものは悪者扱いして切り離す傾向が強い。いわゆる「あばたもエクボ 」で理想化します。 はっきり分裂します。

この背景には、自分の弱みを隠す、弱みを正当化したいノンアサーティブな気持ちが働いていて、弱みが露呈しそうになると、アグレッシブになったりします。

弱みを正当化する際に、その対象となる事や人を悪者化して正当化を成功させようとします。
この働きによって、フレキシブルに対応できなくなり硬直化してしまうことが多いなります。

この態度によって得られる物はなにもないと言って過言ではないでしょう。
信頼を失うだけです。
放置しておくと、ますますひどくなるばかりで、年相応、キャリア相応のスキルが身につかなくなり、ますます負のスパイラルが強化されてしまうばかりです。 ドラマ的な交流が強まる傾向が強まります。

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スイッチチェンジができるようになるには、セルフエスティーム(自己肯定感)を高めることです。

、と言ってしまえば身も蓋もありません。スイッチチェンジが難しいのは、セルフエスティーム(自己肯定感)が実際の能力とは関係なく低いからです。


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セルフエスティーム(自己肯定感)が低い理由は、思い込み、決めつけが強いからです。
言ってみれば正当な理由がないままに、世の中を自分が観たいように観ている状態です。



思い込みには

● 失敗してはならない
● 賢くなければならない
● 人を傷つけてはならない
● 上司は〜であるべきだ
● 部下は〜であるべきだ
● 男(女)は〜であるべきだ


・・・等等があることは、思い込み VS スイッチチェンジでご説明した通りです。



もし、あなたが「スイッチチェンジが苦手な場合」について考えてみよう。
思い込みも決めつけも、このまなざしは過去のものです。いま目の前で起こっていることを「過去の眼鏡」で観ているのです。

そこで「過去」を持ち出してくる理由は、過去があなたにとって重要だからだ。しかし世の中はあなたの過去の体験を重要としていない。ここに現実とあなたのズレが生じる隙き間がある。
それにもかかわらず、過去が重要なのは、あなたにとって重要な人のせいで、心にマスクがかけられているからだ。そのために過去の眼鏡を持ち出して世の中を観ているのだ。


スイッチチェンジが苦手な人は気がつかないかも知れないが、これは随分と非現実な見方です。


このために、モノの見方が硬直化していて、アサーティブから遠のきスイッチチェンジができないのだが、なぜ非現実な見方が増えてしまうのか、その理由は明確です。事象を観るより、自分を観ることにエネルギーを使っているからです。
しかも客観的に観ない、現実的に観ないために、事象が歪められたままです。
つまり スイッチチェンジが難しい人は。最初の判断を間違い、修正するときにも間違ってしまうという2重に問題のある見方をしてしまうのです。

思い込みを払拭するには、意識的にスイッチチェンジすることです。

スイッチチェンジが苦手な人に、意識的にスイッチチェンジでしましょうというのは酷ないうですが、思い込みが強いひとは感受性が強い傾向にあります。アサーションでない状態に自分でも苦しんでいてストレスも多いものです。

だから、自分が不快感を感じたときに、まず「男前でいたい」もっとアサーティブに表現するなら「私は男前だ」と思うようにしてください。
すると、感情の洪水に呑み込まれることから救われます。
押し流されそうになっている自分に気がついたらチャンスです。そこで意識的に「スイッチチェンジしよう」と思ってください。

思ったらすぐに DESC法を使って見方を考えるようにします。



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「男前」の使い方を、わかっていただけたでしょうか?
アサーションなビジネススキルを身につけるには、知っておいたほうがいいことがたくさんあります。しかし理解して腑に落ちるようになるまで試行錯誤が必要です。

すると、知ってるけど効果がないという結論になりやすいものです。アサーション、アサーティブはテクニックではありません。生きる力、仕事する力、じぶんの内に育つ力です。


WIN-WINアサーション、アサーティブ、コミュニケーション、スイッチチェンジ、思い込み、決めつけ、イエス、相手目線、アイスブレイク
伝える、傾聴、メリット、ニュートラル、マネジメント、コーチング、ホスピタリティ、ファーストコンタクト、ゴール、プロセス、感情、交渉、プレワーク、モチベーション、共同体、PAC交流、DESC法、 PREP法、SDS法、“WIN&LOSE”“LOSE&LOSE””GIVE&GIVEN” 率直、誠実、対等、自己責任、じぶん内の力、じぶん外の力


ここにあげたキーワードをひとまとめにして「男前」のひとことを思い出していただいて、じぶん内の力を引き出す。
その繰り返しをするほど、アサーティブな自分が作られます。
アサーションな体験を増やすことで、自分の観る世界が変わり、思い込みが払拭できていきます。
負のスパイラルが逆転するようになります。


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