コミュニケーションの基本とアサーション権

コミュニケーションの基本は「頼む」ことです。これに関連して「断る」「反対する」ことが発生します。この3つが基本です。

それに付随して「謝る」、「ほめる」、「叱る」がオプションのようについてきます。

コミュニケーションの基本が「してほしいことを言葉で伝えてしてもらう」ですので、当然のように依頼する側とされる側の間がギクシャクします。互いに価値観が違うからです。だからコミュニケーションはギクシャクするもの。潜在的に感情が交叉するのがスタートだと考えるのが丁度いいわけです。

つまり、この世界には不満や不安が溢れていることを意味します。と、いうことは不満や不安をイエス・・・共感、共有、共鳴を起こせば身の周りは変化するということです。
変化の要因は、「数を当たる」と「質を良くする」ことです。

そこで必要なスキルは。「数を当たる」点で、自意識過剰な、か細い神経と別れを告げること、「質を良くする」点で勤勉になることです。言い方を変えれば自己表現に熱中することです。

誤解を防ぐために自己表現とは、うるさく語ればいいということでなく、傾聴することです。傾聴とは相手の言葉や表情、態度の向こう側にある感情や意図までしっかり掌握するように聴くことです。
 
「数を当たる」と「質を良くする」を掛け合わせると、積極的に数多くの方の話を真剣に聴くことです。

具体的に言うと、まず名刺ホルダーを用意すること。500枚から1000枚の名刺を期限を設定して集めることが最初の目標です。その内、5〜10%でも関係が持てれば上出来もいいところです。
さて、5〜10%の方から幸福にしてもらおうと思うのか、幸福にするのか、判断の仕方で結果は変わります。

世界には不満や不安が溢れています。
10%のひとを幸福にするために、コミュニケーションの質をあげて数を当たります。
これが生きる道と決意できれば始めてください。

しかし、マートワンが提唱するビジネスアサーションは、そこが始まりではありません。
始まりはビジネスを通して自分を肯定的にとらえるようになるためです。

ビジネスはコミュニケーション力です。じぶん力は人間関係力です。この力をアップすることで、自分と、自分が属する組織・集団、そして相手、相手の組織・集団がWIN-WINな関係を実現します。

ただしWIN はひとによって違うので気をつけましょう。しかし大抵の場合、具体的な要求レベルではさまざまでも、要求の向こうにある感情レベルでは、ほとんど共通しています。自分は価値ある存在と思いたい、思われたいという欲求です。

ひとはそのために生きていると言って過言ではありません。自分は価値ある存在と思いたい、思われたいために経済活動は起こっていると言って過言ではありません。

だから自分が価値ある存在と思えないと心はもちろん身体まで、おかしくなることも少なくありません。商品やサービスもコミュニケーションなのです。

コミュニケーションには、欠かせない条件があります。伝えたいこと、伝えたい思い、伝えるスキルがあることが必須条件です。ですから、ひとはもちろん商品やサービスにもあてはまります。

もし、伝えたいこと、伝えたい思いがない商品を勧められたらどんな気になるか、結果は明らかです。金さえ儲かればなにをしてもいい、偽装事件には、伝えたいこと、伝えたい思い、伝えるスキルのどれもがなかったのです。

私たちは、そういうものに囲まれて暮らしたら、どうなるでしょうか。健全な精神も身体も蝕まれます。
違う表現をすれば、コミュニケーションは、相手の価値観と向き合うために欠かせないのです。相手の価値観を無視することは傷つけることに他なりません。
価値観の確認から始まって共感、共有。共鳴が要求されています。

コミュニケーションはテクニックでもハウツーでもなく在り方そのものの確認が行われるのです。

在り方の前提になっているのが、アサーション権です。自分にも他者にも認められた人権です。アサーション権は表現の仕方で、その数も変化しますが、ここでは9つにまとめています。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権利
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利

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